紙でできた車・・・・?

japannetwork

2008年02月23日 12:00

僕の大事なコレクション
        という映画をご存知でしょうか?

 ロード・オブ・ザ・リングで主人公フロドを演じたイライジャ・ウッドが主演のロードムービーです。
変わった収集癖のあるユダヤ系アメリカ人青年ジョナサンが、病床の祖母に渡された写真をきっかけに祖父の生まれ故郷であるウクライナへと向かう物語です。


この映画で主人公たちを乗せてのろのろ走るオンボロ車に注目です
トラバント(Trabant)というこの車は、旧東ドイツの小型乗用車で、トラビという愛称です。
1958~1991年にかけて東ドイツで生産されました。

ボディの基本材料は繊維強化プラスチックでできていましたが、東ドイツの生産品質が下がってくると表面の質感がボール紙のように見えた事から、低い仕上げ品質を揶揄した表現で「ボール紙のボディの車」と言われていました。
ただし、末期は製造コスト低減のため、実際にプラスチックに紙パルプを混ぜ込んでいた!そうです。

写真がそのトラバントですが、かわいい外観ですよね~

ただ道を走っているの映画以外では見たことがありません。
基本的な構造に欠陥があって、日本でのナンバー取得が出来なかったようです。
なんでも、燃料タンクがエンジンの横に付いているとか、ぶつかった時には大惨事になる設計だったようです。


ボディに紙が使われてるなんて、信じられない話ですが、本当のことです。
東ドイツの必死のパッチ感がにじみ出ていますね。

歴史を語る車なのです。






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