夏季のスタッドレスタイヤ

japannetwork

2007年06月22日 09:30


やっと梅雨らしくなってきました
一月ほど前になりますが、北海道警察が、スタッドレスタイヤを夏季時に使用した場合の
制動実験を行った記事がありましたので、それを紹介(一部省略)します。


雪道や凍結路面に強いスタッドレスタイヤは夏季の道路では、夏タイヤに比べ制動距離が長くなるなど特性に違いがある。スタッドレスと夏タイヤはどう違うのか。
車両に同乗して体感してみた。【坂井友子】

実験では2種類のタイヤを装着した乗用車を警察官が運転。
実験は時速60キロで急ブレーキを踏み、止まるまでの制動距離を計測する方法。
夏タイヤの場合は乾燥路面が25・2メートル、湿った路面は25・9メートルと大差はなかった。

一方のスタッドレスの制動距離は乾燥路面29・1メートル、湿った路面33・9メートルと、
夏タイヤに比べ制動の能力は大きく落ちた。
夏タイヤでは前に押し出される力を強く感じたが、スタッドレスタイヤでは乾燥路面でも前に押し出される時間が少し長いように感じた。シートベルトを着用していなければちょっと怖い。

特にぬれた路面では、スタッドレスタイヤは前に押し出される力を弱く感じた。
乾燥路面よりも速度が遅いのかと錯覚するほどだったが、
もちろん速度は同じで自身の感覚との違いに驚いた。


 ◇タイヤの種類による制動距離の実験結果◇

時速   夏用       冬用

【乾燥した路面】

40キロ  9.2メートル 19.5メートル

60キロ 25.2メートル 29.1メートル

80キロ 32.6メートル 45.0メートル

【湿った路面】

40キロ  8.7メートル 21.2メートル

60キロ 25.9メートル 33.9メートル

80キロ 41.2メートル 52.7メートル


(2007年5月29日 毎日新聞より)


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