まさかの、トラバント復活??!
「ボール紙でできた車」
(実際には繊維強化プラスチック。限りなくダンボールに近い樹脂。)と揶揄された東ドイツの車、
トラバント
1989年、ベルリンの壁崩壊、
東ドイツ側の人々が国境検問所を越え西ドイツに乗りつけ有名になった車です。
資本主義である西側にはフォルクスワーゲンが優秀な車を生産しており、そこに共産主義だった東側のボール紙並のトラバントが乗り込んで行ったわけです。
カルチャーショックですよね、お互い。
さて、そのトラバントが電気自動車に変身し、17日から一般公開されるフランクトモーターショーで復活します。
プロジェクトを手がけたのは、鉄道模型用ミニカーとして著名なドイツのヘルパ・ミニチュアモデッレ社。
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新トラバントは電気自動車で、一部の国外報道によるとソーラーパネルを備え、一充電あたりの航続距離は250kmという。
ただし現在のところ、それ以上の詳細は不明だ。
ヘルパ社は前回07年のフランクフルトモーターショーで、トラバント復活プロジェクトの構想を発表。
来場者から好評を獲得したことから、今日まで計画が進められた。
製作にあたっては、旧トラバント工場の本拠地でもあったツヴィッカウにあるプロトタイプ製作会社「インディカー」社の協力を得た。
なお、この新トラバントの87分の1ミニカーはすでに発売されているほか、ヘルパ社のサイトでは組み立て式の「紙の車」もダウンロードできるようなっている。
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ベルリンの壁崩壊当時の日本でも、並行や個人輸入で、新車や中古車が輸入された経緯があります。
しかしその後、安全・排ガス基準ともに西ドイツ/欧州基準にクリアできないことから、1991年に製造が中止されました。
旧世代のエンジン構造で白煙が出まくっていた
公害の象徴とも言える仕様でしたからね。
電気自動車化してクリーンな車として蘇ったという話です。
歴史を語る車種です、トラバント。
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